40代の働く母親からの相談、しっくりくる雑誌って、どうやってみつけたらいいでしょうか?

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通算602件目のお悩み相談
女性のケロリンさんからの相談。

40代女性、小学生と保育園未満児の母、フルタイムで働くケロリンと申します。
(お疲れ様です)
毎日、忙しく働き、バタバタと家事と育児をするなか、ポッとあいた時間に、のんびりと飲み物片手に雑誌を読むのが好きなのですが、しっくりくるたちが見つからないのです。
(わかる)
子育て中の、ママたち向けの情報が、充実していて、提案していてナチュラルなファッションも素敵ですが、仕事に着ていく服の参考にはならないとか・・
(うん)
特集記事の、モデル家族の設定が若すぎるとか・・
(はい、はい)
コラムも面白くて、ファッションも参考になるけれども、専業主婦向けすぎて、別の部族の情報誌を読んでいる気分になるとか・・
(わかるよ)
ファッションも、コスメ選びも、カルチャー情報も、しっくりくるが、読者の悩みが、子育ても一段落して、そろそろ、自分探しのバージョンだったりして、アウエー感が半端ないとか・・
(うふふふふ)
色々な雑誌です。
(ですね)
どの雑誌も、それぞれ面白く、参考になることも多々ありますが、どれもしっくりは来ないのです。
10代、20代の頃の私は、これは私の雑誌という感覚、または、この雑誌を読むグループに帰属しているという感覚が、なつかしく・・
(はい)
いつか、40代の子育て中の、ワーキングママ向けの雑誌は、出ないかなぁ、から、読んで、しっくりくる雑誌を作ってみるには、具体的に誰に向けて、どう、働きかけたらいいのかなと、思うまでになっています。
(わかります)
子供の通う保育園や小学校でも、今では40代の母親は、珍しくなく、5人に1人くらいは、居るように思います。
読者層としては、結構なボリュームゾーンだと思うんですが、しっくりくる雑誌をどうやって、見つけたらいいでしょうか?


2016年6月3日放送のTBSラジオ系のラジオ番組『ジェーン・スー生活は踊る』(毎週月-金 11:00-13:00)にて、作詞家でコラム二スト、人生の酸いも甘いもつまみ食いしてきた、ジェーン・スーが、リスナーから寄せられた、シリアスな悩みから、トホホな相談まで、一緒になって考える『相談は踊る』のコーナー。

属性が違い過ぎる


【ジェーン・スー】各社、出版社の皆様、今もしこの番組を聴いていらっしゃったら、ぜひ次の会議でですね、定例会議などで、こういった意見もあるよと・・40代まだ、紙の雑誌に、金を使う世代です。

【ジェーン・スー】いいですか?紙の雑誌に、金を払う世代です。

【ほりいみかアナ】はぁい、そうなんですね。



【ジェーン・スー】40代ね・・そうなんですよ・・ここを、ターゲットにしようと思って、ほりいさんと、私も、歳近いですが、あまりに属性が違い過ぎる。

【ほりいみかアナ】うん。

【ジェーン・スー】結婚して、子供もいて、まあ、一段落チームですよね・・子育て・・

【ほりいみかアナ】はい・・そうですね。



【ジェーン・スー】で、私、未婚・・えー、子供もいない旦那もいない、ふらふらしてますが・・ここは・・プライベートでは、仲良くできるんですけども・・

【ほりいみかアナ】はい・・

【ジェーン・スー】共通して読む雑誌って言うのは、多分ないでしょうね。

【ほりいみかアナ】そうでしょうね。



他人事の方がいい


【ジェーン・スー】雑誌、何時まで読んでました?

【ほりいみかアナ】雑誌ね・・私、大学生の時は呼んでましたし、子供が小さい頃は、それこそあの、ベネッセ系の、ひよこクラブとかは、読んでましたけれども・・

【ほりいみかアナ】もう以降、本当に読んでないです、ごめんなさい。



【ジェーン・スー】なかなかないんですよ、いわゆる、今、40代から上・・30代ぎりぎりそうかな、キューティとかが、あった時代だから・・

【ジェーン・スー】属性に、ぴったりくる雑誌っていうのが、まあ、そこそこ、あったんですよねぇ・・例えば私の場合だったら、オリーブだったり、JJだったり・・それがね・・

【ほりいみかアナ】だから、私、読んでないのかしら?・・属性に合うものがないから・・



【ジェーン・スー】ないから・・そうよ・・

【ほりいみかアナ】そういうことだ・・

【ジェーン・スー】そうなの・・文春ぐらいしか、ないんじゃないですかね?

【ほりいみかアナ】そう、文・・現代とか、週刊とか、一時期、すごい読みました・・



【ジェーン・スー】そうそうそう・・ポストとかさ、60代の性とかの方が、いいよね、全然ね、わかる、わかる。

【ほりいみかアナ】読んでました、読んでました・・そうそうそう・・

【ジェーン・スー】他人事の方が、いいんですよ・・このね、ケロリンさんの気持ち、よくわかります。



未来だったのが現実に


【ジェーン・スー】あのぅ・・ここはいいんだけど、こっちはダメっていう・・寸足らず・・なんでしょうね・・

【ほりいみかアナ】うーん・・

【ジェーン・スー】あと、やっぱりその、前、1個前の本にも書きましたけど・・あの頃、と言われた、私達の20代、ま、30代前半まででしょうか・・



【ジェーン・スー】将来は、こういう生活するかも・・っていう、未来にのりしろがあったので・・ちょっと自分とかけ離れた人が載っていても・・

【ジェーン・スー】まだ、希望に写ったんですよね、それが・・今、40代、えー・・見ているとですね・・完全に、あの頃の未来が、今じゃないですか・・

【ほりいみかアナ】はい。



【ジェーン・スー】だから、そこにあるのは、現実なんですよね。

【ほりいみかアナ】はい。

【ジェーン・スー】ああ、こういうふうには住めねぇなぁと、こういう生活は、無理だなっていう、このケロリンさんが、おっしゃってた通りの、別の部族の情報誌、読んでるような・・

【ほりいみかアナ】うん。

【ジェーン・スー】おっしゃる通りです・・なってしまいますよねぇ。

【ほりいみかアナ】はぁい。



お金を払ってまで


【ジェーン・スー】じゃあ、もう、全然、雑誌読まないですか、ほりいさんも・・

【ほりいみかアナ】あのう・・JAFの機関誌とか・・

【ジェーン・スー】何、言ってるの?



【ほりいみかアナ】なんて言うの・・送られてくる・・カード会社の機関誌とか・・

【ジェーン・スー】一応、活字に目を通すぐらいってことなんですかねぇ。

【ほりいみかアナ】あの、薄い・・ほら、機関誌は、来るので・・あれは、読みますけど、自分では、買いはしないんですよね。

【ジェーン・スー】ねえ、これ・・



【ほりいみかアナ】なんか、おすすめありますか?・・あえて言うなら・・

【ジェーン・スー】今、難しいですよ・・あのぅ、やっぱり、私なんか、はざかいの所に、こう・・具合がいいんでしょうかね・・なんかこう・・



こうなりたい、こうなれるかも


【ジェーン・スー】今回、大きな改編があって、TBSラジオが、悠々ワイドが・・終了し、そして・・看板として、ドーンと、伊集院光さんが・・8時半から始めて・・

【ジェーン・スー】ここちょっと、2時間空いてる、どうしよう?・・ジェーン・スーじゃない、ってポッと入れていただいた・・

【ほりいみかアナ】そんなことないですよ・・最初っから・・



【ジェーン・スー】なんか、ま、あのね、若返りの意味も、あったのかも、わかりませんけれども・・あの、婦人公論も私・・連載やっておりまして・・

【ほりいみかアナ】はああ・・

【ジェーン・スー】つまり、なんか、。こう、ちょっと、若返らせようって言った時に、ちょうどいい、塩梅なのかもしれないんですけど・・

【ほりいみかアナ】うん。



【ジェーン・スー】あのぅ・・私と、瀬戸内寂聴さんが、交互で・・連載をやってる・・ま、全然、お互い、面識もなく、関わってもいないんですけど・・

【ほりいみかアナ】うん。

【ジェーン・スー】で、婦人公論・・ちょっと、大人の雑誌じゃない、みたいなこと、思ったんですが・・意外と、読み物としては、ドン妻なんですよね。



【ほりいみかアナ】そうですね、あの、自分年齢よりも、ちょっと、上の世代の人達の年齢を見ると・・あの、ああ、こうなりたいな、こうなれるかもって、ちょっと・・でてきますねぇ。

【ジェーン・スー】そうなんです、だから今、実は、40代の私達は・・あとちょっと待てば、もっと、充実した、ファッション誌が出てくるんではないかと、私は狙っています、睨んでいる・・



属性がバラバラ過ぎる


【ジェーン・スー】なぜならばですね・・最近、ムック本で・・ファッションに関してですよ・・ですけど、素敵な60代の女性みたいなのが、すごい増えたじゃないですか・・

【ほりいみかアナ】はい、はい・・うん・・増えてる・・

【ジェーン・スー】いわゆる、しまだじゅんこさん的な・・白髪で、ロングで、パリっとしててとか・・

【ほりいみかアナ】そうですねぇ・・



【ジェーン・スー】で、海外の人だったりとか、60代で、ファッショナブルに、どう生きるとか・・生活に、こう指針があるっていうのが、ムックレベルでは、よく出てきてるので・・

【ほりいみかアナ】うん、わかります・・私も、書店に行くと、草笛光子さんとか・・吹雪潤さんの拍子に、すごい手がのびますもん・・



【ジェーン・スー】やっぱり、あなた、ちょっとね、爺せん、婆せんなのよね・・そういうところ、私はあるんだけど・・たとえば、婦人公論・・今月号(6月14日号)はですね、小保方さんと、瀬戸内寂聴さんの対談というところ、かなりセンセーショナルになりましたが・・

【ジェーン・スー】それ以外にもですね、一人になっても豊かな老後とか・・

【ほりいみかアナ】ああ、いいじゃないですか・・



【ジェーン・スー】そうそう・・雑誌、ファッションでいうと、40代、私が個人的に、あんまり、キュウキュウ、圧迫されないなと・・感じるのは、マリソルですね。

【ほりいみかアナ】へえ・・マリソル?

【ジェーン・スー】マリソル・・は、えーっと・・小学館、講談社、どっちだったかな?

【ほりいみかアナ】でも、ファッション誌ですか?

【ジェーン・スー】そうです、それは、えっと・・なんて言うんだろう・・はい、この値段の服、あんた買えないとダメ、みたいなこと、言われてるような気にならないと・・



【ジェーン・スー】あと、ドマーニ、編集長が変わってから、どんどんこう、面白いことになってきてますねぇ。

【ジェーン・スー】あのぅ、幸せに見られたいみたいなこと、煽ったりとかね、それとか、あと・・

【ほりいみかアナ】ホントだ、痩せないカラダで生きていく、ドマーニ、いいですか。

【ジェーン・スー】最高じゃないですか、ドマーニ・・痩せないカラダで生きていく・・だから、あの、結論としては、1個で、着地するのは、もう無理です、私達・・属性が、バラバラし過ぎてて・・ちょこちょこっと、いろんなとこ、つまんでいきましょう。

【ジェーン・スー】それで見ていく・・あとはね、ケロリンさん、どうですか?出版社に転職して、私達にどん詰まりの雑誌、作ってくれません?