生涯独身だった叔父に託された遺言書、しかし亡くなってから、2回遺言書が書き直されていた。兄弟均等に遺産を分けるという叔父の思いはどうしたのか、裏切られた気がする
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テレフォン人生相談2016年12月31日(土)
パーソナリティ:今井通子
回答者:大迫恵美子(弁護士)
相談者:60歳女性 夫66歳 実父(1ヶ月内に他界) 叔父(父の弟独身で1年前に他界) 父の兄弟姉妹(父・長女・次女・叔父・三男・四男)

書き直された遺言書


生涯独身だった父方の叔父、商売で財を築くも兄弟は信用していない
昨年、亡くなり、叔父には兄弟が父を含めて他に5人
父は長男で、ずっと病院に入院しており、ここ1ヶ月以内に亡くなる

10年前、叔父が癌を患い、財産の全部を貸金庫に預け
その管理を、姪の相談者に託す
しかし、社会復帰できるようになり、返却

4年前、叔父は遺言書を書き、預かって欲しいと再度託される
遺言の内容は、財産1億を兄弟均等に分けること
しかし、叔父が亡くなると、遺言書が書き直されていたことが発覚

父の妹の長女と三男の紹介した行政書士により
公証人役場で、公正証書遺言を作成されていた
それによると、父に100万、長女3700万、次女600万、三男3700万、四男500万

預かっていた遺言書は、破棄されており
書き直された、遺言書には、誰も何も言えない状態
叔父の思いと違う内容に、憎しみすら覚えた相談者

認知症も、だんだん酷くなってきていたとはいえ
裏切られた気がする

最期に優しくしてくれた人


兄弟で、どうしてそこまで差があるか疑問と大迫恵美子
2回、改訂された遺言書の、最初は2年前
その時、叔父の面倒をみていたのが、長女と三男

最期の瞬間に、面倒をみてくれてた人に、多くあげたかったのではないか?
実は当時、相談者の夫の実母、90歳超えの体調が悪く
叔父の面倒をみてあげられなくなった相談者が、長女と三男に叔父の事を託す

それが、きっかけで、叔父の気持ちが変わったのではないか

それまで、一生懸命やってきても
しばらくお願いしただけだとしても
叔父からすれば違う、これまで来ていた人が来なくなり

代わりといっても、兄弟が来てくれた
認知症もあり、判断力も弱ってきた時
遺言書あの、書き直す気持ちになったのではないか

最期の最期は、面倒を看てくれた長女と三男のことを
一番、自分に良くしてくれたと思ったのではないか
体力も落ち、認知も進み、どんどん自分がダメになっていく

怖い気持ちが湧き、寿命が尽きていくんじゃないかと
その中で、親しく支えてくれる人に対して
そういう気持ちになっても仕方がない