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574本目のお悩み
きりきり舞さん、40代女性の方からの相談

ずーっと、もやもやしていることを書かせてください、それは、全くわかり合えない人を、無視し続けることについてです。
私はバツイチ、この春から中学校に入学した娘がいます。
離婚したのは4年前、夫から突然告げられました。
大学時代から夫とは付き合っていて、すでに私の夫に対する愛情も、人間愛のようになっていたのですが、離婚は、寝耳に水でした。
2~3ヶ月、話し合いを続けましたが、そのうち、夫に付き合っている人(彼にAさんとしますが)が、いることが判明・・こりゃダメだと思い、間に弁護士さんを入れて、もらうものはもらって離婚しました。
離婚の時、私は旧姓に戻しませんでした。
その理由としては、娘、当時小学校3年生が、夫の姓のままで生活することを望んだから。
で、 2つ目の理由、私の仕事の都合上、姓を変えるのは大変という、この2つのことが理由ですね。
Aさんには、うちの娘より、2つ上の娘さん・・ま、B子ちゃんとします・・当時、小学校5年生、現在、中学3年生がいます。
で、このB子ちゃんは、イジメられていたかなにかで、夫と再婚するにあたって、転校しました。
転校した先が、うちの娘と、中学が同じになってしまう小学校でした。
よりによって、どうして同じ学区に引っ越したかは、謎です。
ややこしいのは、うちの娘と、B子ちゃんの名前が、同じというところです。
これ、感じは違うんですが、音が同じなんです。
昨年、娘が小6の夏、この事について、娘に話したうえで、どうしたいのか、改めて聞きました。
で、やはり今のままで生活したいということだったので、元夫の姓のまま中学校に行くことにしました。
結果、この春から、同じ中学の娘は1年生で、B子ちゃんが3年生、同姓同名の子がいることになります。
長い前フリ、すみません。
問題はここからなんです。
今年の1月、突然Aさんから手紙が来ました。
内容は、うちの娘に、私の旧姓で中学に入学してきて欲しいというものでした。
A子さん曰く、B子ちゃんは、そうでなくても学校を休みがち・・私達の関係を知ってる人もいるらしい・・結果、こういう状況で、うちの娘が入学してきた場合、ますます周りが騒ぎ立てると、B子も、うちの娘も、かわいそうでならないという内容でした。
私は、いつかは旧姓に戻してもいいとは思っているが、仕事上、それをするのは大ごとだし、娘も、今の姓で中学校へ行くことを望んだので、直近でその予定はない。
同姓同名の人は、他にもいるし、Aさんが気にするほど、世の中が私達に興味を持っていないはずだ・・
あれから、かれこれ、3~4年経って、こっちはこっちで、幸せにやっているから、そっちはそっちで、勝手にやって欲しいと、返事を出しました。
私としては、この手紙、会心の出来だと思ったんです。
これで、Aさんは、私の気持ちも分かってくれて、何も言ってこないだろうと・・
しかし、その考えが、まったく甘かったことが、2通目、3通目の手紙が来てわかりました。
Aさんは、私が元夫に未練があるから、姓を変えないんだと思っているんです。
男の人が、そばにいなくても、十分、生きていける女性がいるということが、理解できないんじゃないかという、印象を受けます。
2通目、3通目には、返事をしていません。
あまりに、一方的な解釈をされていたので、わかってもらう元気は、もうないなぁという感じです。
ただ、こういう人って、こっちが無視をし続けたら、何かの拍子に、攻撃をしてくるんじゃないか、というのが、怖いです。
攻撃の矛先が、私ならまだしも、子供に向くのは、嫌だなあと・・
B子ちゃんが、もし、母親であるAさんに同調して、学校で、娘に何かしてくるのは、なんとしても避けたいですし、ちなみに、Aさんの勢いに押されているのか、元夫も、Aさんに同調しています。
要は、思考回路がまったく違うから、自分の価値観で判断ができず、何が起きるか、何をされるのか、わからなくて怖いってことなんですね。
自分の常識が、まったく通じない人と、スーさんや、おぐらさんは、どうやって接していますか?
ご意見、聞かせていただけると、心強いです。

2016年4月27日放送のTBSラジオ系のラジオ番組『ジェーン・スー生活は踊る』(毎週月-金 11:00-13:00)にて、作詞家でコラム二スト、人生の酸いも甘いもつまみ食いしてきた、ジェーン・スーが、リスナーから寄せられた、シリアスな悩みから、トホホな相談まで、一緒になって考える『相談は踊る』のコーナー。

お互いに常識がないと思っている


おぐらア:先方の、お嬢さんは、今、3年生なんですよね、中学の・・今、実際スタートしてるわけですよね、学校生活が・・

スーさん:A子ちゃんもB子ちゃんも、もう既に、お父さんのお名前で、学校生活、始めちゃってるんですよ・・

おぐらア:で、それでも、2通目、3通目が来るってことは、ま、お嬢さんの事も気になりながら、違うことも、先方の女性、気になってるんじゃないかんぁって、思うんですけどもね・・




スーさん:そうですね、向こうは、向こうで・・常識がない、とか・・価値観が違って、話しが通じないって多分・・同じように・・きりきり舞さんのこと、なんなの、あの非常識な人っていうふうに・・

おぐらア:で、さらに、元夫に未練があるんじゃないか?と、ちょっと疑心暗鬼にもなっている。

スーさん:まあね、まあね、まあ、すごいあの・・辿りつきやすい・・結論ではありますよね・・未練があるから、まだ残してるんじゃないのっていう・・




おぐらア:まあね、まだ、なんで同じ学区に引っ越しちゃったのかねぇ。

スーさん:そこですよねー。

おぐらア:まあでも、確かに、やっぱり、その夫は勤め先も変わってないでしょうし、その辺りで出会ったってことは、すごくまあ、生活環境としても、居心地がいいんでしょうね・・




よくある出来事


スーさん:うん、うん・・あるんですか、こういうこと?

おぐらア:いや、実はね、意外と、あるんです、こういうこと・・えっ、なんでそんな近くに、引越してくるの?っていうことって、やっぱりその、勤め先も変わらない、生活圏も同じっていうことで・・あるんですよ時々、こういうケース。

スーさん:これけっこうでも、お互い「チッ」っていう、感じですよね・・なんかこう、縄張り意識があるわけじゃないけれども・・そこはちょっと、バラバラに住まないっていう・・

おぐらア:学区をねぇ。




スーさん:学区をねぇ・・これなんか、これ、元旦那さんが、うっかりな気がする・・あんまり・・だから、たぶん、今、その・・元夫も、Aさんに同調してるのは、たぶんこれね・・事なかれな感じもするしね・・

おぐらア:そうそうそうそう、そう言った方が、今、自分が立場的にね・・

スーさん:これ、しれっと1年乗り切るしかないんじゃないですかね?




おぐらア:お嬢さんのこと、考えるならね・・

スーさん:だって、子供・・実際、学校に行ってるのは、お子さんなわけで・・B子ちゃん・・とね・・お嬢さん、Aさんの娘のB子ちゃん・・は、もう半年、とは言わないけど、10ヶ月くらいで、終わるわけじゃないですか・・

おぐらア:なんとか、ゴールデンウイークで、こうまた・・で、夏休み目指して・・




スーさん:騙し、騙し、いくしかないんじゃないのかなぁ・・彼女たち、彼ら、とにかく、新しい家庭の方に言われて、こっちが旧姓に戻すのも、なんか癪ですしね・・

おぐらア:そうそうそう・・で、中学3年生であればこれ、たぶん、学区って言ってるくらいだから、公立だと思うんですけども、受験体制に入るじゃないですか・・もう、そういうこと、言ってる場合じゃ、なくなると思いますしね・・

スーさん:たしかに・・



やり過ごす


おぐらア:まずは、うーん、ちょっと、1年やり過ごすってことが、いいのかどうか・・

スーさん:今度こそ、高校で、学校がかぶらないように・・がんばってください。

おぐらア:いや、これはちょっと、気の毒だな・・




スーさん:ね、どっちが悪いわけでもないしさ、どっちにも事情があるわけですよ・・

おぐらア:そうですよ、またね、お嬢さん抱えて、今、シングルマザーで頑張ってらっしゃるわけですよね・・この、きりきり舞さん・・

スーさん:仕事・・だってもう、ラジオネームがきりきり舞だもん・・どんだけ、忙しいか・・

おぐらア:必死だと思いますよ・・




スーさん:これね、なんか起こしてくることはないと思うんですけど、お嬢さんと、できるだけ密に連絡をとって、なんかイヤな事があったら、ホント、気にせず、すぐ言ってくれと・・

スーさん:言ってくれない事の方が、お母さん、困るからって話しを・・事前にしっかりしとく、あとは・・しれっと1年、なんかまあ・・ね・・

おぐらア:そうよね・・




スーさん:ないと思うな・・

おぐらア:またね、時間が解決すること、あると思いますからねぇ。

スーさん:これは具体的に、あと10ヶ月で解決・・ま、10ヶ月とは言わないか、あと1年近くか・・ありますからね・・

おぐらア:はい・・