パーソナリティ:今井通子
回答者:高中正彦(弁護士)
相談者:80歳女性 夫88歳 2人暮らし 息子55歳、娘58歳

ご主人が1週間前に入院、もともと耳鼻科での入院だったが、泌尿器科そして胃がんとなりしばらくは退院できそうもないとのこと
心寂しくなったご主人、おそらく将来のことも考えてだと思うのですが、相続は相談者である妻へと書いてあった遺言書を書き直すと言い始める
けして間違いではないと思いますが、相談者が心配するのは、長男の嫁
社会的には良い人と言われているようだけれど、かなりはっきり物言いをする方なのだと思います、イマイチ慣れないとか親身になれないという表現で相談者が信用できないと思っているようです

年配の方に多いのですが、心寂しくなってくると被害妄想と言ってもいいような精神状態になるのですが、その典型的なパターン、家を追い出されると思い込んでしまっています
ご主人は、息子を信じろと言ってみえまる通り、それでいいと思うのですが、そこは安心を与えてあげないといけない・・・ということで
回答者である高中正彦弁護士が、なかなか上手にお話してくれます
遺留分の説明をして、売却や取り壊しは勝手にできない旨を伝え、娘さんと相談してみてはとアドバイスをしています

事実、姑が相続を放棄して嫁に追い出されたというケースを何度も目にしていますが、運が悪いと相続した息子が母親より先に亡くなり、嫁が相続し、姑の面倒をみたくないと言って追い出してしまうケースがあります
将来的に何が起こるかは誰にもわかりませんので、遺留分などは慎重に行使していきましょう