農家の後継ぎを末の娘にしてもらいたい。後押しするためにも遺言書を書こうと思うが、連絡のとれない長男が、遺留分減殺請求をしないか不安。
テレフォン人生相談2015-11-28 土曜日
パーソナリティ:今井通子
回答者:坂井眞(弁護士)
相談者:70歳男性 妻71歳 同居末っ子36歳娘夫婦 40代の夫 6歳 4歳 男の子 長男40歳(放浪中・海外に居るらしい・無職) 双子38歳 息子と娘(結婚して独立)
読むテレフォン人生相談遺言状の効力についてお聞きしたい。
36歳の娘夫婦と6年前から同居している。
専業農家で、娘が手伝いをしている。
できれば後継して欲しいが、娘は悩んでいる。
旦那はサラリーマンで、今は後継ぎになる気はない。
(娘を懐柔すれば、もしかしてという期待)
問題は40歳の長男。
大学を卒業してから、3回しか帰ってきていない。
双子の息子と娘は、言えば相続放棄すると思う。
畑(果樹園)は娘へ、家と金銭1000万ほどは妻と娘に相続したい。
問題は遺留分、連絡のつかない長男が問題。
仕事は分からない、放浪しており、海外に居るらしい。
お金の無心をしたことはないので、お金はあると思う。
昨年、リフォームで1500万かけた。
農地は200haくらいあって、売れば1500万ほど、買えば200万ぐらいの価値。
年金をもらっていて、りんご農園の売り上げは1000万円ほど。
りんご農園なので、技術の伝承が必要。
まだ自分が仕事できるので、5~10年で娘が覚えてくれたら。
とりあえず、娘から婿に伝承してもらえれば。
坂井眞弁護士は、遺言書を書くことを評価。
事前の相続放棄はできないが、遺留分は事前に相続放棄ができるので、双子には家庭裁判所へ行ってもらい、遺留分放棄してもらう。
長男は連絡がとれないので、仕方がない。
長男だけになれば、遺留分は全体の16分の1になるので、その分の金銭を用意しておけば、最悪問題ないだろう。
来週月曜日のテレフォン人生相談