天涯孤独な76歳の女性が、死後の財産の事について、尋ねたいと相談
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テレフォン人生相談2016年11月19日(土)
パーソナリティ:ドリアン助川
回答者:塩谷崇之(弁護士)
相談者:76歳女性 独身(結婚歴なし) 両親他界 一人っ子 親族なし

天涯孤独


76歳の女性から、自分の死後の財産の事についての相談
両親は他界、独身で兄弟姉妹、親類縁者もいない天涯孤独
財産は、30㎡のマンション

この財産が、どうなるかと思い、電話した

将来的に、処分するだろうが、どうすれば国の帰属になるのか
それでもいいと相談者
公正証書を一度出したが、撤回して新たに作成したい

現在は健康も、問題ないが、尊厳死宣言を公正証書で出しており
近くの病院の意思に、渡してあり
いつ、どうなってもいいようになっている

お墓の用意してあり、住職との間で
無縁仏にはしたくないので、永久供養・・・永代供養のお願いもしてある

いつ、迎えがきても不思議でないと相談者
後のことが決まる、スッキリするのだが

メッセージを遺言に託す


存命中は、マンションを含めて、財産をどう処分するかは
本人の自由意思
誰からも、文句を言われる筋合いはないと塩谷崇之

遺言がなければ、法律上は国庫・・国の物になると条文がある
ただ、生前に、一緒に住んでいた人がいれば
裁判所が、特別に面倒を看た人に、受け継がせる場合もある

国の物になるのなら、それでいいと相談者
盲人協会、盲導犬協会に遺贈すると公正証書に書いた
その寄付への思いは変わってないが、撤回して新たに作りたい

公証役場で、撤回して新たに作成する日は決まっている
それまでに、病院のソーシャルワーカーに相談したらと
公証役場の方に言われている

遺言がなければ、ないで、国庫に帰属するなら、自由に使って欲しいと相談者
それは最後の最後、引き取り手が無い場合と塩谷崇之
積極的に、こう使って欲しいとか、遺言に書いておけば

主旨を汲んだ、活用の仕方もしてもらえると思うので
メッセージを遺言に託してはどうか?と説得する塩谷崇之