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592件目のお悩み相談(夫の意見を否定してしまい喧嘩してしまう。自己否定してきた自分を変えてくれた夫、どうすれば自分を変えられるのか)
ラジオネーム:マイナス41度Cさんからの相談

夫に対して、優しい返答や、相槌がうてません。
私は中学の頃、いじめられていたことがあり、自己否定の中学時代を送りました。
そのせいなのか、自分に自信がなく自分のことが大嫌いでした。
働くようになって、自分の意見に対し、アドバイスをしてくれる人の言葉を、肯定的に受けとることができず、「でも」と返してしまったり、話しの流れの中で、自分のことをネタにして、盛り上がっていることを、いじられていることを、わかっているのに・・わかっているのに、すごく悲しい気持ちになって、途中で帰りたくなったことが、しばしばありました。
そんな自分を変えたくて、30歳を過ぎてから、友人も知人もいない東京から、北海道に移り棲み、そこで今の旦那さんと出会い、結婚に至りました。
旦那さんは、人あたりが良く、私の話しも最後まで聞いてくれるような人です。
私が、人とコミュニケーションが、うまくとれないことや、考え方に自信がない時に、どういう方向に進んだらいいのか、いつも上手くアドバイスをしてくれます。
そのおかげか、自分自身を見つめ、最近は自己否定することや、自己防衛することも、ずいぶん減ってきているように感じています。
でも、旦那のちょっとした会話の中で、「でも」とか、旦那さんの意見を否定してしまうのです。
いつも旦那には、「べつに」、そこで「そうだね」って言えばいいでしょっと言われ、また、やってしまったと気付くんですが・・そんな日常が続いているので、最近はそのことが原因で、喧嘩をしてしまうこともあります。
たぶん、友人たちとの会話の中でも、確実に、そういう会話をしていると思い、どうしたらこんな自分を変えられるのだろうと、最近、悩んでいます。
支離滅裂で、わかりにくい文章でごめんなさい。
よろしくお願いします。

2016年5月23日放送のTBSラジオ系のラジオ番組『ジェーン・スー生活は踊る』(毎週月-金 11:00-13:00)にて、作詞家でコラム二スト、人生の酸いも甘いもつまみ食いしてきた、ジェーン・スーが、リスナーから寄せられた、シリアスな悩みから、トホホな相談まで、一緒になって考える『相談は踊る』のコーナー。

自分を変えようと思い夫と出会う


【ジェーン・スー】えーっと、自分の事が嫌いで、自己否定の中学時代を送り・・30過ぎてから、自分を変えようと、友人も知人もいない、北海道に移り住んで・・旦那さんと出会って、結婚に至ったと・・ホント、おめでとうございます。

【ジェーン・スー】その行動力、素晴らしいと思います。
で、そっからちょっとずつ、旦那さんと、コミュニケーションをとっていく中で、ま、前ほど自己否定をすることや、自己防御はなくなったとはいえ・・



【ジェーン・スー】ちょっとした会話の時に、「でも」・・「だけど」って言っちゃう・・なんとなく、わかりますよね。
ありますよね。

【おがさわらアナ】ありますよね、これはね・・うん。

【ジェーン・スー】「でも」って・・なんで言いたくなっちゃうんですかね?



コミュニケーションの基本は相手の話しを聞く


【おがさわらアナ】なんでしょうね・・僕も、「でも」まで強くないんですけど、話しが終わった後に、ホント・・「本当?」ってすぐ聞いちゃうっていう癖もあります。

【おがさわらアナ】ホント・・「本当のこと言っているのよ」って、よく、まあ、妻に叱られるんですけど・・ホント?ホント?・・なんか、ほん・・「本当?」って癖、みたいにこう・・でちゃってるんでしょうね・・



【おがさわらアナ】僕の場合はね・・「でも」もたぶん、そういう感じなんじゃないのかなぁと思いますよね。

【ジェーン・スー】そういう時もありますよねぇ、その・・

【おがさわらアナ】否定的だから、「でも」ってね、言葉がね・・



【ジェーン・スー】「でも」はねぇ、やっぱり、聞いてる人にとっては・・あっ、この人、人の話しを聞く気がないなっていう印象を与えるから、損な・・接続詞ではありますよね。

【おがさわらアナ】うーん・・なるほどね、そうか、そうですね。

【ジェーン・スー】うーん、だって、コミュニケーションって基本、相手の話しを聞くってことが、大前提になるわけで・・そう考えるとねぇ、聞く気がないだと思わせるのは・・マイナス41度Cさんにとっても、すごく不利だと思うんですが、ちょっと思い返してみるに・・



話しを最後まで聞いてもらって変わった


【ジェーン・スー】私も、言い訳三昧、「でも」「でも」の時代は、確かにあったんですよ。
それこそ、中学とか高校とか、あのぅ、聞いてらっしゃる方は、まったく・・あのぅ、想像できないかもしれないんですけど・・

【ジェーン・スー】うち、親からはですね、わたし、一人っ子なんですけど、「お前は、暗い」って、よく言われていて・・「お前は、暗い、話しがつまらない」って、ずーっと言われてたんですよ。

【おがさわらアナ】親が?



【ジェーン・スー】に・・でぇ、やっぱり、一人っ子で、うじうじしてたとこもあって・・あのぅ・・あれ、父親なんかには、特に・・あっ、母親にも言われてたな。
てたな、あの、うじうじ・・やっぱりその、ネガティブだったりとか、ずーっと、気にしてたりとか・・

【ジェーン・スー】あと、「でも」と、すぐ言い訳したりとか・・

【おがさわらアナ】ああ・・



【ジェーン・スー】いう時代が、あったんですよね。
確実に、30過ぎまでは、あったと思うな、普通に・・じゃあ、なんで変わったんだろう?って思ったら、やっぱりその・・このね、マイナス41度Cさんが、旦那さんと知り合ってから・・

【ジェーン・スー】私の話しも、最後まで聞いてくれるような人で・・少しずつ、自信がついてきたって、書いてらっしゃるじゃないですか、まさにそれで・・

【ジェーン・スー】やっぱり、人がそういうふうにしてくれると・・やっぱり、自己肯定力っていうのが、少しずつ、上がってくるんですよね。
で、あと・・はっと気が付いて、私の意見が反対されたこと、イコール、私自身の価値がないって、言われているのではないっていう・・

【おがさわらアナ】ふん・・

【ジェーン・スー】ことに気が付いて・・私これ、できないとか、わからないとか、知らない、間違えたっていうことと・・私自身の、まあ、なんだろうなぁ、このメモリみたいなのがあって、はい、この人ダメ~みたいな感じに、どんどん下がってく。



他人はそこまで自分を見ていない


【ジェーン・スー】繰り返したらダメですよ、だけど、ある程度までは、そう言われても・・私自身の価値は、別に、上がったり、下がったりしないっていうか、人そこまで、私のこと見てない・・っていうのは、そんなに細かく採点されてない・・

【ジェーン・スー】っていうことに、気付いてから・・開き直って、楽にはなりましたね。
あ、親の言ってたことって、こういうことだったんだって。



【おがさわらアナ】うーん・・

【ジェーン・スー】怒られたら、ずーっと、ジメジメしてたんですよ。

【おがさわらアナ】あ、そう・・

【ジェーン・スー】怒られたら、親と、ずーっと、口利かないとか・・

【おがさわらアナ】結構、竹を割ったような人だと、僕は思ってましたけどね。

【ジェーン・スー】全然、腐り竹ですよ。

【おがさわらアナ】ふははははっは・・

【ジェーン・スー】ぐしゃっていって、繊維だけが、ぶわって残って、ぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅくっついて・・

【おがさわらアナ】切れない。

【ジェーン・スー】そう。

【おがさわらアナ】切ろうと思っても。

【ジェーン・スー】ずーっと、そうだった。

【おがさわらアナ】ホントですか?



【ジェーン・スー】怒ったことを、ずーっと後悔させてやろうと思ってたからね、どっかで。
貴様が、私を怒ったことを、どこかで一生後悔させてやるぐらいの勢いで・・ずーっと、ご飯はいらないみたいな・・

【おがさわらアナ】ふーん。

【ジェーン・スー】最悪な時期があったんです。結構、長かったと思うんですけど・・

【おがさわらアナ】へえ・・

【ジェーン・スー】だから、なんかそのね・・ラジオネーム、マイナス41度Cさんの気持ちも、わからなくはない・・ただ、いろんなこと、混同してる気もするな・・



環境を変えると人は変わる


【ジェーン・スー】えっと、いじめられてたこと、自己否定の自分・・時代、大嫌い、自分のことが、大嫌い・・ってことと、アドバイスしてくれる人の言葉を、肯定的に受けとることができないっていうのは・・

【ジェーン・スー】今、この人の中では、アドバイスしてくれる人の言葉を、肯定的に受取ることができない理由が・・いじめられてたことにあるような、ニュアンスに感じてるんですよ、文章としては・・

【おがさわらアナ】ああ、ええ・・

【ジェーン・スー】でも、逆かもしれないし・・

【おがさわらアナ】うん・・



【ジェーン・スー】どっちが、どっちの因果関係か、わかんないんですよね。
で・・ま、でもほら、環境変えたら、人って変わるってところあって・・旦那さんにも、出会えたわけで・・

【おがさわらアナ】そう、あのぅ・・旦那の立場っていうか、僕も結婚してますからね。
これあの、旦那さんにあってね、少しあの、そういう、感じになってきた、最初は、まあ旦那さんも言わなかった・・そりゃまあたぶん、第一段階でね、結婚してすぐだからという・・お互いの気を使ったところもあると思うんだけども・・

【ジェーン・スー】そうですねぇ、うん・・



【おがさわらアナ】旦那さんが、こう、こういうことも注意してくれるようになったっていうことは、二人の関係が、一個上にあがったと思うんですよね。

【おがさわらアナ】だから、ここを、こう直していったら、もっと君は・・素敵な女性になるんだよっていうことをね、優しく言ってくれてるんで、旦那さん、いい方だと思いますよね。

【ジェーン・スー】うん、そうですよね。



癖でもあるので、まずは練習


【おがさわらアナ】だから、ホントに、旦那さんに、どんどん甘えて、いろんなことを話しをして、その中で、気付いていけばいいんじゃないかなぁと、その慌てることじゃないし・・そうそう、だから・・

【ジェーン・スー】とにかくね、意見反対されても、あなた自信が否定されてるわけでも、その価値が、減少していくわけでもないので・・

【おがさわらアナ】うん。

【ジェーン・スー】なるほどねぇ、っていう言葉でまず、「でも」いちいち、反論しなくていいんだよね・・本当に・・

【ジェーン・スー】そうか、そういうふうにも見えるのか、わたしは、とか・・なるほど、気付いてなかったよ、とかっていう、言葉で、まず練習ですよね。

【おがさわらアナ】うん。



【ジェーン・スー】考えるよりも、とにかくやる。
「でも」って言ったら、自分の頬を、自分でパーンとはたくぐらいの、勢いで・・
「でも」って言ったら、脚のすねの毛を、1本抜くとかさ・・

【おがさわらアナ】あはははははは・・スーさんあるの?すねの毛?

【ジェーン・スー】すごいはえて、ボーボーですよ。

【おがさわらアナ】うはははははは・・

【ジェーン・スー】オールヘアー、ボーボー



【おがさわらアナ】ふははははは・・アナウンサーもそう、実況しててね、「さあ」「さあ」って、よく言うんですよ・・「さあ、なんとかだ」「さあ、なんとかだ」って・・
それは僕ね、実況中に「さあ」って書いちゃ、言っちゃダメよってことはね、あの、紙貼って、喋りますよ。

【ジェーン・スー】なるほど。

【おがさわらアナ】そういう、気を付ける言葉はね。

【ジェーン・スー】そう、癖でもあるから・・

【おがさわらアナ】でも、旦那さんと、いい関係性のような感じがこう・・

【ジェーン・スー】そうそう。

【おがさわらアナ】垣間見えて、すごくいいですね。

【ジェーン・スー】素敵な旦那さんですね。
おめでとうございます。

【おがさわらアナ】おめでとうございます。