喧嘩別れで会社を退職 挨拶回りはどうすればいい？

義理欠けしない方がいい

【ジェーン・スー】なんと、63歳の方からですね、退職のスマートな仕方について、相談をされるという･･私まだ43歳でございまして、なかなか難しいところでございますか･･

【ジェーン・スー】1年勤めていた会社ということで、ま、そんなに長く･･いたわけではない、今は有給休暇の取得中、お休みなんですね。

【ジェーン・スー】6月最終日、挨拶まわりで、出社するか否かなんですが、挨拶まわりっていうか、出社して会社に･･こう、みなさんに、「ありがとうございました」って言う作業ですよね。

【はすみのりゆき】でしょうね。



【ジェーン・スー】これ、あちこちの職場を、以前の会･･あの、以前の会社を円満退社、時は、あちこちの職場を、菓子箱を持って周りましたということで、もしかしたら、この仕事って、あのぅ、ウォンチュウスリーさんがやってらっしゃる仕事って、営業所みたいなとこ、いろんなとこにあるのかしらね？

【はすみのりゆき】いろんなねぇ、クライアントというか、お客様が、いらしゃるんじゃないでしょうかねぇ。

【ジェーン・スー】お客様の所は、絶対、義理欠けしない方がいいから、行った方がいいですよねぇ。

【はすみのりゆき】ねえ･･



【ジェーン・スー】その、後任の、人っていうのと、引き継ぎがあったかどうか、わかんないですけども、ありがとうございましたっていうのは･･ひっ･･こぅ･･あのね･･あそこは･･取引先は行った方がいいと思うんだよな。

【ジェーン・スー】で、他の会社ですよ。問題は･･

【はすみのりゆき】そうなんです、上司とか、社長に、顔を合わすので迷ってらっしゃると。

相手を嫌な気持ちにさせる

【ジェーン・スー】私なら･･腹が立つときほど･･余裕ぶっこいた顔で･･高めの菓子折をもち･･しゃくしゃくと、出社して、「お世話になりました」って言って、さっと帰ってきますけどね。

【はすみのりゆき】ああ･･

【ジェーン・スー】たぶん･･

【はすみのりゆき】その時、内面ではいろいろ葛藤がありながらも･･表、表面的には･･

【ジェーン・スー】そうですねぇ。



【はすみのりゆき】行くってことですね。

【ジェーン・スー】だってさ･･ま、、社長とか嫌いな上司･･「あいつは、最後の最後に顔を出さないで･･なんだかんだと言って、結局、そういうやつだったよな」みたいなことを、言われるのと･･

【ジェーン・スー】「最後の日に、ずうずうしく、顔まで出しやがって」って、言われると、どっちが、むこうの方が、差し込みが強いかって、向こうの方が、こう、嫌な気持になること、行った方、嫌な気持ちになるでしょ。

【はすみのりゆき】なるほど。



【ジェーン・スー】人に、嫌な気持にさせるために行くわけではないんですけども、お世話になった人もいるでしょう、例えば、そのぅ、デスク周りをやってくれた人とか･･営業補佐みたいな人とか･･

【ジェーン・スー】そういう人にはちょっとね･･それこそ菓子折の1つでも持ってと、思うじゃないですか。

【はすみのりゆき】そうですよねぇ･･

噂の伝わり方

【ジェーン・スー】まあ、あのぅ、もう、いなくなる会社なんだから、別にね･･関係ないしっていう･･発想もあると思うんですけども･･

【はすみのりゆき】ええ･･

【ジェーン・スー】でもさ、たぶん、同じ業界でしょ、たぶん、転職するとしても。

【はすみのりゆき】ねえ、保険関係の会社に、お勤めになってたって話しですもんね。



【ジェーン・スー】そうなると、やっぱり･･噂ってどこからどう伝わるかわかんないじゃないですか。

【はすみのりゆき】ああ、同じ、業種、業界。

【ジェーン・スー】そう、そう、そう。

【はすみのりゆき】ああ･･



【ジェーン・スー】そういうのありません？意外と、あの人と、あの人、友達だったんだって、セーフとか。

【はすみのりゆき】うわぁ･･ああ･･

【ジェーン・スー】しまった･･よ、よからぬ話しをしてしまった、とか。ありますよね。

【はすみのりゆき】つながりって、ありますよね、ね。

悔いでなく、杭を残す

【ジェーン・スー】そうなんですよ、つながりって、つながってて欲しいとこは、つながってなくて･･

【はすみのりゆき】ええ･･

【ジェーン・スー】つながらんでいいとこは、つながってるんですよ。

【はすみのりゆき】はあ･･



【ジェーン・スー】だから･･できれば･･私が言うのも僭越ですけども･･

【はすみのりゆき】ええ･･

【ジェーン・スー】まあねぇ･･挨拶まわりと言うか、まあ会社に･･ちょっと顔出して･･

【はすみのりゆき】はい。



【ジェーン・スー】「ありがとうございました」って、別に社長に会わなくてもいいじゃないですか、究極的には･･来ましたよっていう･･立鳥、杭を残して･･杭と言うのは、後悔の方じゃありません･･打つ方の杭です。

【はすみのりゆき】はい･･なるほど。

【ジェーン・スー】グサっと、杭を打って、いなくなるのは、いかがでしょうかね。

【はすみのりゆき】そうですね。

後世に繋げていく

【ジェーン・スー】はすみさん、どうでしょう？

【はすみのりゆき】私ですか？･･私なんか、辞めることなんか、考えてませんからね。

【ジェーン・スー】あははは･･



【はすみのりゆき】いかにして、この組織に、あの、残るかって、そればっかり考えてますから･･

【ジェーン・スー】はすみさん、そうですよね、転職経験もないし、この後、する予定もない？

【はすみのりゆき】うん･･ただ･･わたくしあの･･保育士の資格を取りましたんでねぇ。

【ジェーン・スー】ですよねぇ。



【はすみのりゆき】ええ、あの、フリーアナウンサーよりも、フリー保育士みたいな形でね。

【ジェーン・スー】あはは･･

【はすみのりゆき】おじいちゃん保育士になってね。

【ジェーン・スー】はい。



【はすみのりゆき】ええ、後世に繋げていくってのもね、有りなのかな、なんてね･･まあ、まだまだ先だな、63歳の方の、ご相談なんでね。

【ジェーン・スー】そうですよ。

【はすみのりゆき】ねえ。



【ジェーン・スー】自分の父親が、そう言ったら、どうします？

【はすみのりゆき】いやぁ･･辞めるって？

【ジェーン・スー】うん、で、もう、挨拶行かないって言ったら？

【はすみのりゆき】いや、行ってよって･･うん･･言うな･･



【ジェーン・スー】その心は？

【はすみのりゆき】その心？･･うん、なんだろう･･わかんないな、これ･･

【ジェーン・スー】うはははは･･

【はすみのりゆき】その域に達しないと･･