心が折れてしまい、家族に対して、なんの情もわかなくなってしまった。どうしていいか、わからないという相談
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パーソナリティ:ドリアン助川
回答者:高橋龍太郎(精神科医)
相談者:53歳女性 夫58歳 長女29歳 長男27歳

疎まれ、疲れ果ててしまった


家族や誰に対しても、気持ちが冷めていると相談者。
情みたいなものが無い、血が通ってないと気持ちだと言う。
家族の者が困っていても、親身になれない。

そう感じられるようになったのは去年ぐらいから。
子育ては終了したが、自分の存在は、いい親ではなかった。
心の中が、壊れてしまった。

心が何も感じなくなって、エネルギーがなくなってしまった。
子供に対しても、全力でやってきたのに、もらうはずのない言葉をもらう。

娘からは、妻として、女として、親として最低の人間だと。
息子からは、トラブルメーカー。
夫は、顔も悪い、スタイルも悪い、妥協の結婚だったと。

17歳の時、両親が離婚、母親は姉と妹を連れ、自分だけ置いて家を出る。
自分は置いていかれた人だと言う相談者。
人間に対する、根本的な猜疑心が生まれる。

一生懸命、尽くしてきたのに、疲れてしまった相談者。
感情がもう、乏しくなってしまった。


更年期真っ只中


更年期で、薬を飲んでいると相談者。
こういう時は、反応が、いろんな形で極端に出やすいと高橋龍太郎。
失感情症に近いような、病的な状態と指摘。

17歳の時の、原体験が、すごく強い。
他人の愛情を惹きつけるため、目の前の対象に必死に喰らいつく子育て。
絶対に失いたくないと、全力投球だった。

ある時までは、上手くいっていたが、20歳を過ぎてきても。
子供を上手く手放さなかったのが失敗。
子供に、嫌気をさされてしまった。

相談や、アドバイスをしてくれる友達もいない。
それで、子供達は、手の平を返すように遠ざかった。
その数年が、エネルギーロスの状態を生んだ。

ゆったりすればいいと、高橋龍太郎。
孤独だったという、相談者に、更年期のことを書いた本や小説を読むことを勧める。
しょい込み過ぎなので、気楽に生きるようアドバイス。
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