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通算587件目の、お悩み相談(奢られるのが苦手で、好意として素直に受け止められない)
みこりんさん、22歳女性の方からの相談。

私が悩んでいることは、奢ってもらうことが苦手、ということです。
就職して丸一年が経ち、上司と食事に行くことも慣れてきたのですが、奢っていただく時の反応を、どうしてよいのかわかりません。
奢っていただける事は嬉しいのですが、奢られることが当たり前だと思っていますと言うように、見られているのではないかといつも、頭をよぎります。
同じように最近、お付き合い始めた年上の彼に、ご飯代やデート代を出してもらうことも苦手です。
私も社会人として働いているので、対等に扱って欲しいのですが、「俺が出すよ」と言われてしまうことが多く、ありがたい半分、それを好意として素直に受け止めていいのか?という気持ちもあります。
同級生に相談をすると、男の甲斐性だよとか、年上なんだし、彼氏に甘えていいんじゃないと言われ、そんな考えで、いいのかなと感じてしまいます。

2016年5月16日放送のTBSラジオ系のラジオ番組『ジェーン・スー生活は踊る』(毎週月-金 11:00-13:00)にて、作詞家でコラム二スト、人生の酸いも甘いもつまみ食いしてきた、ジェーン・スーが、リスナーから寄せられた、シリアスな悩みから、トホホな相談まで、一緒になって考える『相談は踊る』のコーナー。

奢ってもらって平気


ジェーン・スー :これ永遠のテーマだなと思うんです。このみこりんさんの気持ちも、よくわかるんですけど、おがさわらさんは、奢られるのとかは?

おがさわらアナ:まったく私は、あのぅ、ただほど恐いものはないと教わってきたにも関わらずです・・積極的に奢ってもらう方です。

ジェーン・スー :あ、もう、全然平気?

おがさわらアナ:全然平気です。



ジェーン・スー :あのぅ、じゃあ、例えば今、独身だったとして・・ちょっと年下の、女性とお付き合いしていたら、デートは奢るタイプですか?

おがさわらアナ:あ、それ奢ります・・自分も上になってきたら、奢ります。ただ、まだ、どいさんとか、はつたさんとかに頼ってます・・アナウンス部のね・・

ジェーン・スー :なに?・・ちょっと、ちょっと待ってください、42ですよね、今ね・・もう、奢っていい歳ですよ。



おがさわらアナ:もうねぇ、ホントもう、奢っていい歳なんですけれどもね・・そうなんです。

おがさわらアナ:うわぁ・・結構・・ゆくゆくは、僕が奢るんだからという、つもりで、同じことをやってあげようと思いますから・・下にはね・・



奢り奢られ


ジェーン・スー :奢り、奢られに関しては、全然・・あの、なし?

おがさわらアナ:なし。

ジェーン・スー :これね・・人によるとおもうんですけども・・



おがさわらアナ:どうなんですか?

ジェーン・スー :私もやっぱり、上司とかに、奢って・・まあ、なんだろうな・・上司だったら、まだ・・会社の中で、ご馳走様ですっていう・・うん、まあ・・

おがさわらアナ:なんか、うん・・それがコミュニケーションとしてね・・うん・・



ジェーン・スー :サラリーマンの時・・そうですね・・そう、ま、そういうもんなんだ、自分も、あの、後輩ができたら、ご馳走したりとかっていうのは・・なかったとは言わないんですけど、それでもやっぱりね・・

ジェーン・スー :ご・・人にご馳走なるっていうのは、いまだに苦手ですね。

おがさわらアナ:あ、そういうものですか・・



貸し借りなしで


ジェーン・スー :うん・・苦手です・・こっちが払って、済むんだったら、払ってしまいたいぐらいです。

おがさわらアナ:うん、じゃあ、会計の時はもう・・割り勘と言われる前に、千円、パッと出すとか、ランチで・・

ジェーン・スー :いやもう、例えば、じゃあ今・・12時半ぐらいからの、打ち合わせがあって、編集者の人と・・



ジェーン・スー :お店で会って・・「お昼、召し上がりましたか?」って言われて、食べ・・ても、結局、まあ、向こうの会社の経費で、でも、今、自分がそういうことをしてた・・あの、奢る側、経費で、ご馳走してた時もあった時代があるんで・・

ジェーン・スー :今、ここで、「いいえ、自分で払います」って言うと、この人は自分で・・この、私と付き合うためのランチ代、自分で払わなくちゃいけなくなるから、ここはいいのかな?とか、いろいろ考えたり・・

おがさわらアナ:うーん・・



ジェーン・スー :あとは・・もう、いや、金があるかないかは、別にしても・・こっちが出して・・いいんだったら、全部こっちが出して、逃げ切りたいし、知らない人と、ご飯行きたくないしみたいな感じですね。

おがさわらアナ:それなに?貸し借りなしで行こうよっていう、そういうのもあるんですか?

ジェーン・スー :いや、なんかね、難しいんですよ、やっぱりその・・貸し借りなしとまでは言わないですけど・・



損得でなく


おがさわらアナ:特に、損得とか、そういうのを考えてるわけじゃなくて・・

ジェーン・スー :損得は、絶・・あの、それこそホントに・・たっだほど高い物はないじゃないですけど・・さっき言った、会社の上司だったら、まだ少し、大丈夫なのは・・

ジェーン・スー :だって、頑張ってるも・・みたいなのがあったりとか・・



おがさわらアナ:ああ、そうかそうか、そうですよね。

ジェーン・スー :なんとなく、チームの連帯感があるからなんですけど・・

おがさわらアナ:ね、22歳で、ちゃんとしてるなぁと思った、読みながら。

ジェーン・スー :そうですねぇ。



おがさわらアナ:彼、年上の彼にね・・出してもらうことですら、ちょっとこう、どうなのかな私?って思ってるっていうのはね・・

ジェーン・スー :わかりますよ、これ。

おがさわらアナ:みこりんさん、本当にいい、ご両親に育てられたと思う。



カッコつけさせてくれ


ジェーン・スー :いや、でもね、こういう・・こういう子の方がね、結局ね、あの、最終的には、お前、俺がいなくても大丈夫とか言われちゃうんですよ。

おがさわらアナ:ああ・・そうだ・・それは言いますよね。

ジェーン・スー :辛い、辛い、それ辛い・・



おがさわらアナ:甘えて来いよ、もっと!って思いますよ、男とすると・・

ジェーン・スー :そう・・そう・・あって、あるよねぇそれ!

おがさわらアナ:あるよ!

ジェーン・スー :なんじゃそりゃ・・



おがさわらアナ:え?な、なんで?ちょっと・・いい、カッコつけさせてくれよっていう話しですよ。

ジェーン・スー :そう、そう、そう・・それをね、私、30代後半になって、ようやくわかりました・・いや、私、払えるしみたいな・・ことを思って言ってたんですけど・・

ジェーン・スー :ここは、なにか負荷をかけた方が、向こうは、喜ぶんだって・・それも、それで、社会どうなの?とも、思うんですけど・・でもなんか、やっぱり、あるんですね、男性は、ご馳走してあげるっていうのが・・



収入に大差なし


おがさわらアナ:全然、それは、まったく気にする必要は・・もう、どんどん、年上の彼に出させなさいって、僕は、親だったら、言い・・ダメな親かなこれ?

おがさわらアナ:そうやったら、どんどん、出してもられば、いいじゃないかって・・言いたいな・・どんどん出せとは、言わないか・・



ジェーン・スー :22歳の、女性ですから・・よっぽど年上じゃない限り・・年上の彼と言っても、20代じゃないですか・・そんな、もらってないですよ・・月収レベルで、2~3万変わるかどうかって会社も、多々あると思うんですよ・・

ジェーン・スー :そんなに、入ってから上がんないみたいなの、10万変わんないだろうなぁ・・たぶん、月ベースで・・って、考えると・・彼の方もね、ちょっと・・



おがさわらアナ:あっそっか、ご飯代も、デート代って、例えばあれですか・・東京ディズニーランドに行きました・・7千おいくらだしても・・それは結構、あれか・・

ジェーン・スー :あと、ご飯、ちょっといいとこで食べてとか・・飲み屋だとしても、三千円で済むとこ、二人になると六千円ですからね・・



おがさわらアナ:ダメな時は、「ゴメン、今日、俺駄目なんだ」っていう、関係にね・・なりますよ、いずれ・・

ジェーン・スー :だと、いいですけどねぇ・・なんか、ちょっと、気に・・お返しを買って、みたいなのもう・・功を奏すと思うんですけど・・これ、難しいなぁ・・



好意として素直に受け止めて


おがさわらアナ:ど、どうですか?・・どうなんだろう、甘えていいのか、甘えちゃいけないのか・・

ジェーン・スー :いや、好意として素直に、受け止めていいのかっていう、いけないのかって話しで言ったら、好意として、素直に受け止めていいんですよ・・ただ・・

ジェーン・スー :奢られて、奢られて当然っていうふうに、なりたくないな・・すごくよくわかる。

おがさわらアナ:うん・・うん・・



ジェーン・スー :だって、奢られる理由が、よくわからんもん・・奢られる理由、どんどん追及してくと、結局、自分が頼りがないとか・・甲斐性がないっていうことに、着地しそうになって、ちょっと怖くなるんですよね。

おがさわらアナ:うーーん、うーん・・確かにね。

ジェーン・スー :で、やっぱりその、その人が、自分自身の自信をつける、ために若干・・こっち、利用されてない?みたいな・・こういうこと、言ってるから、未婚なの、41歳・・わかるわかる・・



ジェーン・スー :知ってるよ、メール、いらないからね、この件に関しては、私に・・そう、なんですけど・・

おがさわらアナ:大先輩からのアドバイスになりますからね、みこりんさん。



お礼


ジェーン・スー :みこりんさん、あのねぇ、ただ、マナーとか、処世としては・・えー、会社の上司で、奢られた時には、「本当にありがとうございました」・・「美味しかったです」・・っていう、お礼をきちんとすること。

おがさわらアナ:そう・・そうですね・・そう、ご馳走様でしたは、必要ですよ・・昨日の夜、ありがとうございましたっていうのは・・



ジェーン・スー :お財布をだしたりする・・そう、翌日、そう・・翌日必ず、ご馳走して、あっ、ご馳走して良かったなと・・いうふうに、上司に思ってもらえるってことが、たぶん、今、期待されてることで・・

ジェーン・スー :けして、無理矢理、お金をだすことではないと思います・・で、もう一個は・・彼氏とかに関しては・・まあ、奢って・・あのぅ、たまには、私にも、何か、ご馳走させてなのか・・



ジェーン・スー :誕生日に、ちょっといいものを、これ、本当にね、けがれてるから、でもね、どっきんでもらってもなって、私、今、iTune Card とか、アマゾンカードとかね、金に換金できるものしか、もう・・

おがさわらアナ:そう、そう、いや、男の側からするとね・・あの、アレだと思いますよ、ちょっと払いたいとすると、ちょっと寂しくなるので・・多分彼もね、うちの彼女さ、すぐ自分で払おうとするんだけど、どう思う?って話しになってると思うんで・・



頑張れなくなる前に


おがさわらアナ:僕は、彼に甘えていいと思いますよ・・逆に甘えてくれないと、彼、不安になってると思う・・

おがさわらアナ:なんか俺、そうやって、甘えてくれないってことは、誰か、もう一人、なんか、いるんじゃないって・・

ジェーン・スー :それはないにしても、甘・・金銭的に頼りにしないことによって、可愛げがないと、思われること、だけに関しては、反旗をひるがえしたいですけどね。



ジェーン・スー :そこ?みたいなとこも、あるんですけど・・

おがさわらアナ:あ、そういうもんですか?

ジェーン・スー :いやいやまあ、私、可愛げが無いんで、しょうがないですが・・ただ・・うーん・・そうね、会社に仕事のことでだったら、わかるんだけどな・・



おがさわらアナ:男は、頑張るとこまで頑張るけど、頑張れなくなったら、頑張れないって、言いますから・・

ジェーン・スー :あの、どっちかって言うと、こっちから言わせると、頑張れなくなるギリギリの、手前にもっと言えって話しですよ・・

ジェーン・スー :お前ら、いっつも、ギリギリになってから言うから・・



おがさわらアナ:だって、頑張りたいんだもん、だって・・

ジェーン・スー :その、どうでもいいから、それっていう・・あと・・2週間ぐらいで、頑張れなくなりますとか、手前で教えてくれいうか・・おっと、あの、お昼なのに、もう、下が回ってしまいました、ゴメンあそばせ、申し訳ない・・