知的障害のある長男が、女性を紹介する怪しいサイトに電話をしたら、高額な請求が来た。免責はされないのか?という相談
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テレフォン人生相談2016年12月29日(木)
パーソナリティ:今井通子
回答者:坂井眞(弁護士)
相談者:47歳女性 夫52歳 長男24歳(知的障害) 長女22歳(家を出て働いている) 次男21歳(大学生で家を出ている)

知的障害の長男に高額な請求


知的障害の長男に高額な請求の通知や連絡が来ると相談者
女の子を紹介する怪しいサイトに電話したみたいで
親は知らなかったが、3年前にも一度やっているとのこと

消費者センターや警察に相談したところ、一回目の時は
放っておくように言われた
請求は、10万以上で、調べてもらうと架空請求の会社だった

今回も電話することで、脅迫めいた電話がかかってきた
これに対して、親が責任を追わなければならないのか心配
責任や、対応を今後どうしていいのか相談したい

警察からは、脅迫めいたことがあれば、相談してくれと言われた
事務手数料や、サーバー管理、延滞損害金などの請求
障害者の免責事項というのは、あるのだろうか

相談者の会社や、長男の勤める施設を教えてしまったとのこと
もしも、そちらに電話が合った時、法的に知っておきたい
長男の知的障害レベルは、中等度

知的障碍者の免責事項


親が、負うべき責任はないと坂井眞
法律上の根拠はないので、断固として断らなければならない
責任がなくても代わりに払えという人は、世の中にたくさんいる

関係ないと、根拠のない要求は突っぱねること

障害者といえども、成人を迎えれば、何か免責されるか
というのは、簡単な問題ではない
契約をする能力があるのか?という話しになるので

それは、別の問題が出てきてしまう
未成年者であれば、未成年保護の法律があるが
成人になってしまえば、一人前の人間として社会で扱われる

知的障害があるからと言って、一人前扱いされないわけではない

ただし、一人前に扱うと、保護に欠ける場合がある
そう言う場合には、成年後見制度がある
程度によって3段階に分かれている

成年後見、保佐、補助

取消し得る行為であれば、取引行為を取り消して
保護することができる
障害があるからと言って、直ちに保護はできない

前にもあったので、そういうことも考えた方がいいかもしれない