597本目の悩み相談(夫の結婚前の浮気が、いつまで経っても、許せないんです。)
てるてる坊主子さん、女性の方からの相談。
私の相談は、夫の結婚前の浮気が、いつまでたっても許せないということです。
夫とは、付き合って2年ほどで結婚したんですが、結婚をして、少し経った頃、夫のパソコンのメールを見てしまったときに、結婚前に、夫がしていた浮気が発覚しました。
えー、カラダの関係があった人が一人、プラトニックという夫が一方的に、好意を持ち、デートなどを、していた人が1人です。
どちらも、私も知っている人です。
(うん)
当時、夫に問い質し、揉めに揉めましたが、しかしその事実は、結婚前であっても、結婚後で、何もない事、私が妊娠中であったこと、やはり、夫のことを愛していることなどの理由で和解し、現在に至ります。
現在は、浮気発覚の頃から、10年ほど経ちます。
夫との関係は喧嘩もしますが、おおむね良好で、夫は私や子供にも優しく、幸せな家庭であると思います。
今は浮気なども、おそらくないものと思っています。
(当時、私、かなり状態が悪かったため、夫も懲りたようですし、見てはいませんが、メールなども、私が、いつでも見られる状態にあるということです)
しかし、未だに、当時、全て読んだ、夫と浮気相手の、楽しそうな赤裸々メールの内容、結婚前に、裏切られていたという事実が、時に、フラッシュバックしてきます。
夫は、他の人との、性交渉の方がよく、他の人の方が好きで、私とは、仕方なく結婚したんだという考えが、何度も浮かんで消えません。
自分に、価値は無いのだと思えて仕方がありません。
夫にも、たまにそんな気持ちをぶつけてしまい、そんなことないよ、とは言ってくれますが、結局は、同じところに戻ってきてしまいます。
夫も、内心は、呆れているんだろうと思います。
自分でも、いつまでも過去の事を、くよくよ考えていて情けないです。
離婚するつもりもなく、子供の成長を共に見守り、老後まで仲良くやっていきたいと思っているのに、いい加減だった、夫のことを軽蔑する気持ちや、浮気相手への恨みなどがでてきたり、一生、こんなことを考えて、生きていくのかと、自分に絶望しています。
私はどうやって、過去の気持ちに、折り合いをつけて、生きていけばいいんでしょうか?
楽しい、お昼の番組に、こんな相談で、申し訳ありませんが、よろしくお願い致します。
2016年5月30日放送のTBSラジオ系のラジオ番組『ジェーン・スー生活は踊る』(毎週月-金 11:00-13:00)にて、作詞家でコラム二スト、人生の酸いも甘いもつまみ食いしてきた、ジェーン・スーが、リスナーから寄せられた、シリアスな悩みから、トホホな相談まで、一緒になって考える『相談は踊る』のコーナー。
一線は越えないで
【ジェーン・スー】10年ほど経ってということなので、ま、浮気の発覚の頃から、10年ほど経ってて、その、えー、付き合って、2年ほどで結婚したということは、約、干支、一回り前ぐらいの頃に、旦那さんとは付き合い始めて・・
【ジェーン・スー】結婚するまでの、2年の間であった、浮気の事でが、未だにやっぱ、思い出すと、カーっと、なるっていう・・ことらしいんですよ、おがさわらさん。
【おがさわらアナ】うーん、ねえ・・そうですか・・そりゃもう、カッとして、当然ですよね・・だと、思いますよ。
それは、あのね・・そうですよ・・
【ジェーン・スー】ちょっと待って、なんで、歯切れが悪いのね?
【おがさわらアナ】いやいや・・いやいや、いやいや、いやいやいや・・
【ジェーン・スー】ちょっと・・ちょっと、ちょっと・・わたるさん?
【おがさわらアナ】まあ・・まあ、私も、聞いた話しで、恐縮ではございますがね・・ホントに、これはねぇ・・夫・・まあ、そうですよ・・
【ジェーン・スー】うはははははは・・ちょっと、ちょっと・・ちょっと、ちょっと・・
【おがさわらアナ】スーさん・・お願いします。
【ジェーン・スー】相談のってあげてくださいよ・・
【おがさわらアナ】うーん、だから、本当に、いいんだと思いますけれども・・やっぱり、旦那さんもね、一生、十字架を背負って、生きていくんだと思います。
【おがさわらアナ】だから・・あの、あまりにも、くどくど言うと・・夫の方も、我慢してるところのラインを越えてしまうと・・一気に、じゃあ、いいよってなるかもしれないので・・
【ジェーン・スー】うーん、うん・・
続いてないのだから
【おがさわらアナ】そこだけはちょっと、気を付けて欲しいなと思います。
夫の方も、もの凄く、申し訳なかったと思って、一生懸命、奥さんに、子供に尽くしてきて、いるんだと、思いますから・・
【おがさわらアナ】そこはね、あのぅ、10年ですか・・スイート10ダイアモンドでも、買っていただいてですね・・
【ジェーン・スー】はい、はい・・おがさわらさん、落ち着いてください、だから、動きに、落ち着きがないんですけど・・
【おがさわらアナ】そうですか・・
【ジェーン・スー】いやいや、そうですか・・アナウンサーが、口の前に手を当てて、しゃべちゃダメでしょう。
あ、なんで、だって、正座みたいな、ポーズになってるんですか?
【おがさわらアナ】ちょっと、パッとが気になってきます。
【ジェーン・スー】いやいや、いやいや・・
【おがさわらアナ】すいません・・
【ジェーン・スー】これ、あの・・ちょっとした、でき心だった、わけですよね・・たぶんね・・その後、ホントですね・・実は、本気にはなってないし・・
【おがさわらアナ】そうです。
【ジェーン・スー】その後も、続いていないわけだから・・にも関わらず・・それを、ずーっと言われるのは辛いっていう・・お気持ち?
【おがさわらアナ】はい。
【ジェーン・スー】そうか・・・・てるてる坊主子さんもね・・いや、当然だと思うんですよ、その、怒って当然とかじゃなくて、これ、誰にでも、恋愛のことじゃなくても・・身に覚えがあると思うんですけど、自分の価値を、ゼロにした・・事件って、誰にでもあると思うんですね。
【おがさわらアナ】うん。
目の前にトリガー
【ジェーン・スー】会社をクビになるとか・・兄弟がいるのに、親に、自分じゃない方の兄弟を、あからさまにとられたような気がするとか・・
【ジェーン・スー】恋愛で、誰かに寝取られるとかさ・・失恋して、ひどい言葉を、なげかけられるとか・・
【ジェーン・スー】必ず誰にでも、自分の価値を、ゼロにされた、瞬間っていうのが、あると思うんですけど・・で、それってやっぱ、すごい辛い記憶だし、私にも、そういうのありますし・・
【ジェーン・スー】未だに、思い出すと、カッとなることも、それこそ、十何年前のことですけど、ありますし・・
【ジェーン・スー】で・・それのトリガーになる人って、必ずいるわけじゃないですか、例えば、それが親だったり、兄弟だったり、仕事の会社だったり・・
【ジェーン・スー】いろんなことが、あると思うんですけど・・トリガーが目の前にいるんだから、そりゃ、カーっとなるのはしょうがない、バンバン、バンバン、引き金、ひかれちゃってるわけですから・・
【おがさわらアナ】目の前に、毎日、いるんですもんねぇ。
【ジェーン・スー】そう、自分のことを、無価値にした、あの事件っていうのの象徴が、目の前にいたら、そりゃあ、何年経ってって、忘れられないよ。
【ジェーン・スー】それ、仕方ないので・・っていうふうに、1回切り離して考えて・・ただその、自分のことを、無価値にした象徴としての・・象徴キャラとしての、当時の旦那さんと、今、目の前にいる旦那さんと、同一人物だけれども・・
あの頃と同じ人ではない
【ジェーン・スー】あの頃と、同じ人ではないという・・考え方に、どうシフトできるかですよね、これ、学・・たとえばそれ、学校、仕事場、あとは別れた前の、別れた男とかだったら・・そこに近寄らないって方法が、あるんですけどねぇ。
【おがさわらアナ】うーん・・まあ、あの、友達同士で飲みに行った時とかね、ま、笑い話にしてね、もう、よくね、夫婦同士で、ごはん食べに行ったりするんですけど・・
【おがさわらアナ】ま、そういう話しになってね、うちの旦那が前さなんて言って、女性はキャッキャ、キャッキャ、話してて・・ホントはね、もっとショックを受けているんでしょうけど・・
【おがさわらアナ】それを、少しでも緩和するためにね、そういう話しをして、旦那さんが、ホントに、もう、皆さん、ホントに申し訳ございませんでしたと・・
【ジェーン・スー】うん。
【おがさわらアナ】謝るわけです。
【ジェーン・スー】なに、なにに謝ってるんですか?おがさわらさん。なにに、謝ってるの?
【おがさわらアナ】私、聞いた話しで、恐縮なんですけど・・
【ジェーン・スー】そうね、そうね、そうね、あくまで伝聞ね、伝聞・・
【おがさわらアナ】他の家族の話しなんですよ。
【ジェーン・スー】うん、はい、はい・・
【おがさわらアナ】っていうことですよ・・なんですけどねぇ・・ですから、そう思うのは、当然・・ですよ、てるてる坊主子さんは・・だから、そこまでね、思いつめないようにするためには、やっぱり、スーさんのアドバイスなのかなぁ・・
ネチネチ言い過ぎないで
【ジェーン・スー】あの、てるてる坊主子さん、旦那に謝って欲しいわけでもないと思うんですよね。
【ジェーン・スー】もう、今の旦那に、もう二度としないからとか、あの時はごめんねとか、散々、言われても・・
【ジェーン・スー】どうにかなる・・もんでもないと・・いう、ことで、まだ、だけど、わかんない、てるてる坊主子さんも、自分の胸に手をあてて、考えていただきたい。
【ジェーン・スー】今の旦那に、真顔で・・もう一回、しっかりちゃんと、謝られたら・・スッキリするのか、そういう問題じゃないのか・・それによって、やっぱり、ねえ・・違うと思うし・・
【ジェーン・スー】もしかしたら、全然、関係ないことなのに、こっちに・・気持ちが・・ブレちゃって・・こっちを、気にしてるのかもしれないし・・
【おがさわらアナ】うーん、あまりネチネチ、言わないで・・っていう、男性の立場からすると・・ホントに頑張ってると思う、旦那さんは。
【ジェーン・スー】うん。
【おがさわらアナ】それも、わかってあげて欲しい、その一線、あまりネチネチ言い過ぎて、旦那さんの、我慢している一線を越えちゃうと・・
【ジェーン・スー】うん。
【おがさわらアナ】大変なことになると思うから・・
【ジェーン・スー】うん。
【おがさわらアナ】そこだけは・・なんとか、てるてる坊主子さん。
気持ちの整理を
【ジェーン・スー】ねえ、他の人との性交渉の方が良く、他の人が好きで、私とは仕方なく結婚したんだとしたら、10年は、もってないと思うので・・
【おがさわらアナ】そう。
【ジェーン・スー】それはないと思いますよ、本当に・・
【おがさわらアナ】子はかすがいですよ・・子供を介してね、また、あのぅ、夫婦っていうのはね、違う・・ステージに行きますから・・
【ジェーン・スー】はい。
【おがさわらアナ】本当に・・あの・・
【ジェーン・スー】息、切れてるけど、大丈夫?・・なに?ど、どうして?・・
【おがさわらアナ】ね・・ホント、もう、また・・涙が、私も出てきました・・
【ジェーン・スー】なにか、辛い事、あったんですか?・・たぶん、人の話しですよこれ・・相談者さんの、話しですよ、これ・・
【おがさわらアナ】相談に・・ま、私、踊ってないな、今日・・
【ジェーン・スー】踊って、踊って・・はい、というわけで、てるてる坊主子さん、あの・・とにかく、そう思ってしまうことは、仕方がない・・だって、その象徴が、目の前にいるんだもん・・でも、それと・・旦那さん、今の旦那さんとは、別人ではないけれど、別・・時間が経っている。
【ジェーン・スー】旦那さんに、その旦那さんに、謝ってもらえれば、気が済むのか、そういうことじゃないのか、それでも、他になにか、気になってることがあるのか・・と、ちょっと、整理してみたらどうでしょうか・・